(32)令和のトースターはすごい! 一手間の“リベイク”もたらす口福パン
私のおすすめは「アップルパイ」。温かいリンゴはとても甘い。ちょっと温度高めに焼いて、バニラアイスをのせると、アップルパイアラモードになり、とても豪華。本来はソフトクリームなのですが、そこは言いっこなし。冷たい、温かいという温度差。酸味があるリンゴとアイスの2種類の甘さが、250円を500円以上のスイーツに仕立て上げます。量もたっぷりで、食べ盛りの子どもがいても問題ありません。お手持ちのトースターで可能です。
が、困るのはリベイクに対するパンメーカーの指示が曖昧なことです。電子レンジは500ワットもしくは600ワットで何分、と対応可能なのですが、オーブントースターは曖昧を絵に描いたような家電。1000ワットで1分30秒(目安)と言われてもよく分かりません。ちなみに、オーブントースターは上下ヒーター合わせて1000ワットのモデルもありますが、1200ワットというのもあります。しかも上下でワット数が違うのが当たり前。うまく対応するには、自分の好きなパンでトライ&エラーをして、温め方を決める必要があります。
しかしセンサーが改良、進化した令和ではリベイクに対応したモデルも発売されています。ツインバードの「匠ブランジェトースター」です。「カレーパン」「トースト、アレンジトースト」「クロワッサン」「フランスパン」の4つのモードを持ちます。中でも感心したのは「カレーパン」。なんせ中身のカレーが見えませんし、外は油で揚げてあります。何を基準に温めればいいのか、迷います。が、センサー武装したこのモデルは難なく、こなします。パン生地はサクッとし、カレーは適度に温かい。うれしくなってきます。加えて冷凍パンモードもあります。奥行きが長い独特のスタイルは、パン焼き窯と同じ、熱を考慮したもの。すてきです。
リベイクして、よりおいしくパンを楽しみませんか?