鶏肉の世帯年間購入額が過去最高に…“割安感”が強まると困る人たちのボヤき

公開日: 更新日:

 6日に発表された総務省の家計調査(2人以上の世帯)で、鶏肉の1世帯の年間購入額が過去最高の1万8558円を記録し、話題になっていた。

「牛肉なんて月イチがせいぜいですよ。特売の鶏肉をまとめ買いして冷凍しておくのが基本中の基本。それもモモより安いムネですね」と、都内に住むパート主婦は深~いため息をつく。

 生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏も、こう口を揃える。

「消費支出に占める食費の割合、日本のエンゲル係数が過去最高レベルにあるということは、食べ物にだけお金を使っている、食べるのに精いっぱいなわけです。実質賃金は下がる一方で、その食費すら削らざるを得なくなってきた。国産牛は当然ながら、円安のあおりで輸入牛も高くなって、手が出しづらい。鶏肉の購入額が増えるというのは“節約不況”の象徴みたいなものでしょう」

 まあ、鶏肉なら都心のスーパーでも100グラム=100円以下もあるが、豚肉や、ましてや牛肉ではまず見かけない。

「育ち盛りの息子を牛肉で満腹にするなんて、とてもとても……」(前出のパート主婦)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差