鶏肉の世帯年間購入額が過去最高に…“割安感”が強まると困る人たちのボヤき

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 家計の“鶏肉シフト”はますます進みそうなのだが、東京都千代田区にある洋食店店主は「そうやって鶏肉は割安というイメージがさらに強まっちゃうと非常に困るんです」と、こう続ける。

■「鶏肉=安い」のイメージで値上げしづらい

「外食してトンカツや牛カツ定食なら1500円以上しても仕方がないかと思えても、チキンカツとなると、ブランド鶏を使っていても『高い』って感じるでしょ。でも小麦粉や揚げ油も値上がりしているし、同じように光熱費だって人件費だってかかる。それなのに鶏肉は安いというイメージがあるせいで、値上げしづらいんですよ」

 それでなくても家計がカツカツになれば、外食は控えるように。

 東京都中央区にある焼き鳥店店主は、こうこぼす。

「変な話、家庭で鶏肉ばかり食べるようになったら、たまの外食ぐらいは焼き肉とか寿司にしようと考えるのが人情ってもんでしょ。それにグルメサイトで“名店”に選ばれるような焼き鳥屋はコースで6000円、8000円とか取ってもインバウンドやセレブ需要がありますし、格安の焼き鳥チェーンも若い層を取り込める。困るのは、ウチみたいな昔ながらの中年オヤジ相手の個人店。どうなるのかね?」

 鶏肉料理店が消えてなくなることはないだろうが、なかなか悩ましい。

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