絶望感しかない大阪万博の「無料招待」プラン…小学生の遠足には“危険な問題”が山積み
駐車場から1キロも歩かされ、興味のないパビリオンを見させられ、挙げ句にランチの場所も確保できない──なんてことになりかねない。子どもには試練の連続だ。吉村府知事は無料招待を発表した際、「肌で触れてもらい、将来の夢や希望、目標につながればいい」と強調していたが、むしろ絶望感が漂う。
日刊ゲンダイも同じ資料を入手。今年2月の学校向け説明会で使用されたものだ。府教委事務局にあたる教育庁に「万博遠足」の課題認識を問うと、「子どもたちは喜ぶ話かなと思うので不安払拭に努めていきます」(教育総務企画課)と至って前向き。解決策については、こう答えた。
「どのパビリオンを見学するかは、最終的に万博協会から学校側に(見学場所を)割り当てられるのではないかと考えています。屋根がある昼食スペースの確保や医療ケアが必要な子どもへの対応など、ご指摘の課題意識は共有しています。ただ、まだ万博の全体像が見通せず、具体的な検討はこれからです」(同)
準備の遅れが至る所に弊害をまき散らしているわけだ。先月末には会場工事中にメタンガスとみられる可燃性ガスに火花が引火する爆発事故が発生。こんな危険な場所に子どもを安心して連れていけるのか。