「セカンドオピニオンの注意点」複数の病院を天秤にかけて受診の“いいとこ取り”はNG
薬が合うか検証するため10日分を処方すると、当院としては使用を避けたい薬が含まれていて当院にはなく、その弱いタイプに切り替えると、よくならなかったので、その薬についてのみ元のかかりつけ医で処方してもらうことで落ち着きました。
それで病状は改善したのですが、しばらくして飼い主さんが自分の病気の治療で帰省するとのことで、ワンちゃんは実家で面倒を見るため処方内容を教えてほしいと連絡がありました。それは仕方ないので、実家に帰るまでの数日分のみ処方して実家近くの獣医さんへのメモなども添えて渡したのです。
実はこの飼い主さん、元の病院と天びんにかけていたようで、後日、こんな相談を受けました。
「数日分の薬では心配なので、元の先生に1カ月分を処方してもらいました。それで足りない分について、処方日数を合わせて出していただけませんか? それと、エコー検査もしてください」
そこではエコー検査をされて、18歳という高齢なら当然、起こりうる症状をいろいろと指摘されたことが不安を募らせたようです。