国民の要望は1%なのに…自民総裁候補9人がTVジャックし「選択的夫婦別姓」論戦のアホらしさ
この日の番組では、小泉進次郎元環境相(43)が「議論を続けて30年、もう決着の時だと思いますね。選びたいという方に対して選ぶ選択肢を増やす社会を作る」と踏み込み、河野太郎デジタル相(61)、石破茂元幹事長(67)がそれぞれ賛意を示す一方、反対姿勢を見せたのは、「婚姻前の氏を通称として使える範囲を広げるための活動を続けてきました。婚姻前の氏をちゃんと使える、その環境を整える義務を課す法律案を出しております」とした高市早苗経済安全保障担当相(63)のほか、林芳正官房長官(63)、加藤勝信元官房長官(68)、小林鷹之前経済安全保障担当相(49)の4人だった。
■夫婦別姓に強く反対していた故・安倍元首相の実弟の姓は「岸」だが…
これに対し上川陽子外相(71)、茂木敏充幹事長(68)の両氏は慎重姿勢を示していたが、「選択的夫婦別姓」の議論は必要とはいえ、早急に論戦するべき課題なのか。
NHKの最新の世論調査でも、「自民党総裁選挙で最も議論を深めてほしい政治課題は何か」という問いに対し、最も多かったのは「年金など社会保障制度」(35%)。そして「経済・財政政策」(26%)、「政治とカネの問題など政治改革」(17%)と続き、「選択的夫婦別姓」はたったの1%だ。