テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭
ひ孫に何か買ってやりたくて仕事を増やしていたのだろうか。悲しい。
週刊新潮によれば、事故原因は地下10メートルの下水管が壊れたことだったが、国交省によると、このような陥没は、小さいのを含めると令和4年だけで約2600件も起きているという。中でも、61年前の東京五輪開催のために公共インフラを整えた東京には、耐用年数の50年を超える下水管が多くある。更新工事が行われているが、私の住んでいる中野区の工事着工は4年先だというから不安である。
新潮で東洋大学大学院経済学研究科の根本祐二教授は、高度成長を成し遂げた日本が真っ先にインフラの老朽化に直面していて、今のインフラを維持するための平均更新投資額は22年時点の推計で年間約13兆円にも及ぶという。石破首相よ、トランプなんぞに150兆円もくれてやる余裕は、今の日本にはないのだ!
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)