ワクイ音楽事務所 増田峰夫社長(1)ナベプロ大卒1期生で森進一と布施明を担当

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■面接で社長の渡辺晋に投げかけられた質問

「約360人の受験者が筆記で10分の1くらいに絞られて、面接を2回したのかな。最終の時、渡辺晋社長が赤いステージ衣装で蝶ネクタイをしたまま急いで来てましたね。『なぜ音楽が好きか』『楽器ができるか』『譜面が読めるか』などを聞かれました」

 渡辺プロは予定の倍となる6人の大卒を採用した。その中に、のちに内山田洋とクール・ファイブや小柳ルミ子をスターに育て上げる和久井保氏もいた。叩き上げの社員には、彼らを快く思わない者もいた。

「『大卒だからって、偉そうなこと言うんじゃねえぞ』と脅してくる人もいましたね(笑い)。初任給は1万2000円でした。当時の平均より下ですね。僕は家庭教師2軒、そろばんの先生もやって1万7000円くらい稼いでいたから少ないなと思いました」

 仕事に慣れてきた頃、殺人事件が半径2メートル以内で起きる──。(つづく)

(芸能研究科・岡野誠)

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