9月末に向け「腕力相場」が出現か? ロスチャイルドに学ぶ投資術
ただ、ロスチャイルドは国債を猛然と売り始めた。ほかの投資家たちは「イギリスは負けた。ロスチャイルドは知っているのだ!」と思い込み、国債を売り始め、価格は暴落。この様子を見ていたロスチャイルドは、たたき売られ底値になった瞬間、一気に国債を買い占めた。それは「イギリス勝利!」の報がもたらされる直前のことで、ロスチャイルドは、投資資金を2500倍にしたのだ。
■「経団連・GPIF アセットオーナーラウンドテーブル」創設へ
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は今月17日、日本経済団体連合会(経団連)と「経団連・GPIF アセットオーナーラウンドテーブル」を創設することで合意した。GPIFは、いち早く情報を得たいのだろうか。
さて9月は、証券会社、銀行など金融機関の中間決算月である。9月末を睨み、悪材料無視の「腕力相場」で少しでも株価を上げたいだろう。GPIFなども決算処理を控え、株価は高いほうが好ましい。今年3月末の日経平均株価は4万369円だったが、足元は4万円割れである。