スパイたちは山を越えるほどの電線を張り巡らし、近衛文麿の会話を盗聴した
戦争末期に近衛文麿の動きを監視するようになったのは陸軍の内部に、何としても天皇に講和の方向を模索させてはならないとの思惑があったからだった。天皇を本土決戦に巻き込み、出来うるならば信州の松代に密かに築城している「大本営」に天皇を常駐させ、作戦を円滑にさせようとしていた。
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