鳥谷にアストロズ触手も位置付けは「内野の控え」「市場開拓」
日米野球の開催中のことだ。来日メンバーに名を連ねたアストロズのある選手が日本の球界関係者を質問攻めにしていたという。
阪神から海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す鳥谷敬(33)に関してだ。アストロズは今年5月にケビン・ゴールドスタイン・プロスカウトが視察するなど、かねて鳥谷の調査を続けてきた。日本にスカウトが常駐していないため、日米野球でも自軍の選手に鳥谷の日本での評価や周辺調査をさせたようだ。帰国後も日本の知人にメールで鳥谷について問い合わせてきた選手もいたという。
ジェフ・ルーノーGMが25日付の地元紙「ヒューストン・クロニクル」(電子版)で「今後は選手獲得のルートとして日本球界を重視しなければならない」と話したのは、鳥谷獲得を視野に入れてのものだろう。
■剛腕代理人でも好条件は望めない
もっとも、アストロズの二遊間は空きがない。二塁は今季のア・リーグ首位打者でメジャー最小兵(165センチ)のアルトゥーベ(24)が不動。遊撃は今季ゴンザレス(25)、ビラー(23)の若手が併用され、計26失策と拙守が目立ったものの、来春のキャンプ、オープン戦も2人を競わせる方針だ。二遊間に故障者が出ない限り、鳥谷が割って入る隙はない。鳥谷は内野の控えとして位置付けられている。