美女ランナー前田彩里 世界陸上“タナボタ表彰台”の可能性
この世界選手権後には9月27日のベルリン(優勝賞金約770万円)、10月11日のシカゴ(同約1500万円)、11月1日のニューヨークシティー(同約1200万円)の3大会が控えている。高額賞金レースに向けた調整を優先し、北京の酷暑を敬遠した選手も多いといわれ、今季のベストタイム上位5人のうち今大会にエントリーしたのはシーズンベストの2時間19分52秒をマークしたマレ・ディババ(25=エチオピア)のみ。上位10選手でも8位(2時間22分08秒)のユニスジェプキルイ・キルワ(31=バーレーン)、10位(2時間22分27秒)のマリア・コノワロワ(41=ロシア)の2人だけだ。
今季11位の前田は出場選手中4位につけており、タイムだけなら海外勢にも十分に対抗できる。しかも、前田はキルワ、コノワロワの2人に世界選手権の選考会を兼ねた名古屋ウィメンズで敗れたとはいえ、レース途中で転倒して左腕を骨折しながらも終盤に追い上げて3位に入っている。
今大会、エチオピア、ケニアから各4人がエントリーした。アフリカ勢は集団で走って他国の選手の走路を妨害するなど、レースでの駆け引きにも長けている。美女ランナーとして知られる前田はアフリカ勢のプレッシャーをはねのけ、表彰台で笑顔を見せられるか。