優勝メンバーは阪神にそっぽ 金本氏は“貧乏クジ”を引くのか

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■球団の「アリバイ作り」か

 だとすれば、スポーツ紙が「阪神 金本招聘で一本化」と報じるのはおかしくないか。彼らに声を掛けてフラれ続けた現フロント陣は、いまの自分たちの体制がネックになっていることを誰よりも理解しているはずだからだ。

「スポーツ紙の売り込みですよ。自分の社で抱える評論家を監督やコーチにねじ込むのはスポーツ紙の常套手段。彼らを通じて情報を優先的に取れるからです。中でも大阪のスポーツ紙にとって阪神情報はメシの種。そういう機運を盛り上げるためにも、そりゃ、派手に書き立てますよ」(前出のOB)

 なるほど最初に金本の名前をブチ上げたのは、本人と関係の深いスポーツ紙だった。

 あるいは球団の思惑かもしれない。関西方面で金本人気はバツグン。ファンの間でも「監督待望論」は根強い。そんな金本に対して、スポーツ紙を通じて「あなたが本命ですよ」と秋波を送ることは阪神にとってマイナスにはならない。ファンや世間に対し、声を掛けたけど実現しなかったというエクスキューズになるからだ。いわば断られるのを承知で、それでも我々は動きましたよとアピールするアリバイ作りみたいなものだ。

 いずれにしても阪神の次期監督問題、一筋縄でいかないことだけは確実だ。

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