本田は日本代表に必要か? 「真剣に論じる時期」と釜本氏
所属するミランで出番に恵まれず、その試合勘のなさが顕著に出た。 特に前半はボールが足につかない、焦る、ミスをする、ボールを追い掛ける、疲弊する──の繰り返しだった。
後半21分にFW宇佐美がピッチに入り、彼の軽妙な動きでチームが活性化されたことで「調子の上がらない本田」が見えなくなった。本田は本当に必要なのか? そろそろ真剣に論じる時期に来ているのかも知れない。
もっとも、本田の“抜けた後”を、スタメン出場のFW原口、交代で入った宇佐美、先発1トップの岡崎に代わって投入されたFW武藤が90分間、ある程度の存在感を見せつけられるか? と聞かれると返答に窮してしまうが。
ともあれ、アジア2次予選レベルで緻密さの感じられないサッカーをやっているようでは、最終予選が思いやられる。シリア戦完勝で予選E組の首位を奪還! スポーツメディアはご満悦のようだが、私自身は喜ぶ気にはなれない。
(日本サッカー協会顧問)