<第1回>「出雲さえ乗り切ったら大学駅伝3冠はいける」
駅伝シーズンの到来だ。今年1月の箱根駅伝は青山学院大が優勝。往路、復路を圧倒的なスピードで駆け抜け、2位の駒沢大に10分50秒もの大差をつけた。優勝タイムは10時間49分27秒。前回大会よりも距離が40メートル延びたにもかかわらず、従来記録よりも2分以上速かった。原晋監督は、青学大陸上部をどのように勝てる集団に鍛え上げていったのか? 12日の出雲駅伝の行方は? そして箱根駅伝連覇はできるのか? 全5回にわたって原晋監督(48)に聞く。
今年も“この季節”が巡ってきた。12日の出雲駅伝を皮切りに大学駅伝シーズンが開幕する。
今年度は青山学院大と駒沢大、東洋大を交えた3強ともいわれているが、目前に迫った出雲、11月の全日本、16年1月の箱根の大学三大駅伝のいずれも優勝候補の筆頭と目されているのは、今年1月の箱根駅伝を圧勝した青学大で間違いない。
過去に3校しか成し遂げていない3冠にも大きな期待がかかるが、青学大陸上部を率いる原晋監督(48)は「3冠は特に意識していません。(3冠は)10年に1度しか達成されていません。前回(10─11年の早稲田大)から、まだ5年しか経っていませんからね。ウチはまだ早いですよ」と謙遜する。