センバツ当確組では東邦の4番・藤嶋のバットに注目
今月末にセンバツ出場校が発表される。2016年、私が注目する高校生ドラフト候補を挙げてみる。
大阪桐蔭の左腕・高山は昨秋の明治神宮大会で150キロをマークして一躍、脚光を浴びた。センバツ出場は確実で大会注目の投手ではある。が、まだまだ発展途上。注目は同じ大阪で同じ左腕、履正社の寺島だ。
昨年、練習試合を見た。最速148キロの直球は常時140キロ前後だがノビがある。いいのはスライダーとカーブの間のような変化球。楽天の松井は桐光学園時代、縦のスライダーを武器にしたが、寺島のスライダーは曲がりながら落ちる。ブレーキが利いていて、軌道は違えど松井に匹敵するキレである。制球力も抜群。ドラフト1位の12人に入ってくる高校ナンバーワン左腕とみている。
右腕の対抗馬は横浜の藤平。私の古巣だから言うわけではなく、素材はいいものがある。MAX151キロだが、生きた球と死んだ球の落差が激しいのが難点。投球時に右ヒザが折れ過ぎて球に力を伝え切れていない。これが修正されれば、寺島と左右の双璧になり得るポテンシャルを秘めている。