臨時コーチ務めた札幌第一に「小倉メモ」をスルーされた
0―0の三回無死満塁の絶好のチャンスで無得点に終わったのが全て。3番の高階が初球の変化球を空振りして結局三振に倒れた。4番の上出はスライダーから入ってくるのがみえみえなのに空振り。その後のど真ん中付近の直球に手が出ないなどチグハグだった。
早川対策として、狙い球を直球一本に絞っていた。それでもボール球の変化球を振ってしまう。意識を徹底できず、主導権を握れなかった。その直球にも振り遅れていたが、バットを短く持ったり、「1、2、3」のタイミングで振ってみるとか、工夫して食らいつこうという姿勢も見られなかった。
守備では五回に先頭打者の早川の二塁ベース寄りの内野安打から先制された場面が痛かった。左打者の早川の時は「二塁手の守備位置は通常より4、5メートル二塁ベース寄り」と小倉メモに書いていた。配球は直球だけ。緩い球を投げなければ、打球は中堅から逆方向へ飛ぶ。遊撃手は三遊間、外野手も定位置より10メートルは左翼寄りと記していた。それなのに二塁手は守備位置を変えていなかった。データ通りの位置にいれば平凡な二塁ゴロだった。