重鎮サッカー記者バークレー氏 ユーロGL総括&決勝Tを展望
――参加国が16から24カ国に増えました。それについては?
「08年に(欧州連盟会長だった)プラティニが24に増やすと決めた時、正直バカげていると感じました。強国との実力差が広がり、レベルが下がる懸念がありました。しかし、今大会は予想以上にスリリングな展開になっています。どのグループリーグも3試合目までもつれ、ポルトガルは最後の最後まで生き残れるかどうかの瀬戸際にひんした。ハンガリーやアイスランドといった小国の台頭も、大会を大いに盛り上げてくれました」
――小国躍進の背景をどう見ていますか?
「アイスランドがF組を2位通過したのは、チームスピリットに負うところが大です。選手たちがお互いに協力し合おうという姿勢を前面に押し出して戦った。守備組織も強固でした。C組3位でベスト16入りした北アイルランドは、得点こそウクライナ戦の2点だけでしたが、攻守のバランスが非常に取れている。F組を1位突破のハンガリー、あと、突破できなかったとはいえ、アルバニアの健闘も称えたい。躍進した国々に共通するのは堅守の徹底です。しっかりとブロックをつくって守り、カウンターやリスタートから得点を狙う戦術が、非常によく機能していると思います」