代表担当記者が懸念 「イタリアの快進撃は危険」の意味
「アズーリは世代交代が急務だが、勝敗にこだわり過ぎてベテランを重用しがち。若いタレントに乏しいのも深刻な問題だ」(シモーネ記者)
「イタリア人は、目先の勝敗に一喜一憂し過ぎる傾向が強い。そのことはホンダ(本田圭佑=ミラン)が昨秋、日本人メディアに話したよね。ホンダの意見に僕らは全面的に賛同するよ。実際、ミランも勝ち負けに固執し過ぎるメンタリティーのせいで長らく迷走を続けているからね(苦笑)」(マッティア記者)
「その気質は生来のものとはいえ、イタリアサッカーの発展を阻害する要因にもなっている。今大会、ファイナルに進出すればイタリア国民は歓喜し、アズーリの将来を憂わなくなる。その方が危険だ」(シモーネ記者)
「2年後の18年ロシアW杯予選はスペインと同組だし、もう一度勝てる保証はない。イタリアがW杯出場権を逃す可能性もあると僕らは危惧している」(マッティア記者)
「今大会のイタリアはドイツやスペインと比べると総合力は低い。自分たちが格下という現実を直視しなければ、我々は間違った方向に進んでしまう。スペインに勝った今だからこそ、イタリアの現在地を再確認するべき。そう声を大にして言いたい」(シモーネ記者)