“お遊び”ニアピンコンテストに頼る男子ツアーの集客力
「主催者から大会を盛り上げるためにニアピンコンテストを開催できないかと打診があり、選手側も快諾してくれました。人選に基準はなく、有名選手であるとか、第3ラウンドのスタート時間を加味して主催者が決めました。賞金50万円のうち、20万円はチャリティーに回します」(担当者)
こんなパフォーマンスで本当に盛り上がるのか。評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「ファンはプロの試合での真剣勝負を見るためにチケットを買っているのです。優勝争いが繰り広げられる決勝ラウンドで、お遊びなんて聞いたことがありません。主催者側から提案したということは、普通に試合を開催するだけでは入場者を喜ばせられない、試合自体に魅力がないと認めたようなものです。男子は1カ月間試合がなかった。本戦でファンを楽しませることができないのに、アトラクションでファンを喜ばせられるわけがありません。画期的じゃなくて、末期的です」
ギャラリーを楽しませるために何もやらないよりはマシだろうが、本来は選手が率先してイベントを企画すべきだ。主催者から打診されて重い腰を上げたわけで、要するに男子プロには企画するアタマがないのがよくわかる。