松山英樹がWGC快挙でも…ゴルフブームはもう起きないのか
この日、何度かあったピンチをしのいだのは好調なパットだった。
4番パー3では、ティーショットの最中に観客がたてた音にスイングが乱れてグリーン右奥に外すトラブル。くぼ地から打ち上げになるアプローチはピンを6メートルもショートしたが、これをねじ込んだ。8番パー5ではパーオンを逃すも4打目を2・5メートルにつけてパーセーブ。最終18番パー5はフェアウエーから2オンを狙ったが池ポチャ。4打目を4メートルにつけ、このピンチもパーでしのいで大会2日目10番から45ホール連続でボギーを打たなかった。
これまでの2勝はプレーオフに持ち込んでの逆転勝利だったが、今回は初の逃げ切り。勝ちパターンのバリエーションも増えた。
■世界ランクも自己最高の6位へ
松山は優勝賞金162万ドル(約1億7000万円)と来季からの3年シードも手に入れた。それよりも米ツアー2016-17年シーズンが始まってまだ3戦目で、前週2位に続いて、今回の優勝でポイントランキングトップに立ったのが大きい。世界ランクも自己最高の6位に上がる見込みで、周りの松山を見る目も変わる。