松山英樹がWGC快挙でも…ゴルフブームはもう起きないのか
「この大会に優勝できて、来年のメジャーが楽しみになってきた。勝ちたい気持ちが強くなった」(松山)
日本人初のメジャータイトルへの期待が膨らみ、ゴルフファンの楽しみが増えた。同時に日本ゴルフ界には松山の優勝で「ゴルフブームを再び」とそろばんをはじく連中が多い。
AON時代が終わり、アマチュアで勝った宮里藍や石川遼がプロに転向して大活躍。社会現象になったように、またゴルフブームを巻き起こして欲しいのだ。総務省発表のデータによると平成23年のゴルフ人口は924万人と平成18年から5年間で90万人も減少した。
■欧米では大きさ4倍の巨大カップが登場
スポーツを楽しむ多様性から、丸1日潰れてしまうゴルフを敬遠する人が多くなった。欧米ではすでに9ホールのハーフプレーを推奨したり、プレースピードを速めるためにカップの大きさを4倍(約38センチ)にするコースも出てきた。
ゴルフ人口減少でゴルフ場も相次いで閉鎖しており、ゴルフ用品の売れ行きは頭打ち。それは国内にとどまらず、ナイキがクラブ、ボール事業からの撤退を表明し、アディダスがテーラーメイドブランドを手放すなど、ワールドワイドでゴルフ市場が縮小している。