出場機会激減…JGTO会長職が青木功からゴルフ人生を奪う
【富士フイルムシニア選手権 2日目】
大会ホストプロとして青木功(74)がシニア大会に出場している。メディアはこぞってエージシュートを期待するが、本人は「74を出しても勝ち負けに関係のないスコアには満足できない」と素っ気ない。初日は76、2日目が78だった。
「優勝争いができなければエージシュートも面白くない。74のスコアでは不満。アンダーパーでエージシュートをぜひやりたい。71で回れたらいいなと思う」(青木)
大会前の会見では熱く、勝負師らしく語ったが、事は言うほど簡単ではない。試合出場の機会が激減しているからだ。今春、日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長に就任したことと大いに関係している。
「以前は月に1、2回ゴルフを休んだが、今では月に1、2回しかゴルフができない。ストレスはたまるけど、(会長職の仕事は)ゴルフ界への恩返しだと思っている。人を育むことを目指してやっている。ゴルフはできなくても仕方ないと思っています」(青木)
青木の人生はゴルフそのものだ。世界中で81勝を挙げ、米ツアーで初めて勝った日本人が青木だった。メジャーの全米オープンではJ・ニクラスと死闘を演じた。三度の飯よりもゴルフが大好きなのだ。