ヘーレンフェーン小林祐希<上>「サッカーIQが上がった」
国際Aマッチ152試合の大記録を持つ遠藤保仁(G大阪)の後、日本代表のボランチは独ブンデスリーガの日本人最多出場記録を樹立した33歳の長谷部誠(フランクフルト)が支えている。同ポジションには山口蛍(C大阪)、井手口陽介(G大阪)もいるが、2人とも守備的なタイプ。攻撃的ボランチとして存在感を増しているのがヘーレンフェーンの小林祐希(24)だ。近未来の司令塔候補をオランダで直撃した。
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16年6月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で代表デビューし、11月のオマーン戦で代表初得点を挙げたレフティーの、クラブでの定位置は、ボランチである。
「『俺は10番だ』というプライドはあるけど、ホントに輝けるのはどこだろ? と、ここ1、2年で考え始めた。10番のポジション(トップ下)よりも、1列後ろの方が生きるかも知れない、と。実際、代表で試合に出られるんだったら、俺はどこでもやりますよ。オランダでサッカーIQが上がってきたと思うし、試合中にピッチ全体を見る力や冷静さも身に付いてきたと感じるから。『おまえはどこでもやれるから頼むよ』と言われる選手になりたいですね」と幼少期から磐田時代までトップ下に君臨してきた24歳の男は、心境の変化を素直に吐露する。