ヤクルト杉浦とハム屋宜 低迷2球団駆け込みトレード損得
「屋宜は一軍実績が乏しく、宮西、増井らリリーフ投手の層が厚い日ハムでは出番に恵まれなかったが、他球団に行けばすぐに使えるともっぱらだった。多少、勝負球が甘く入るケースもあるが、理にかなった投球フォームだし、何より球筋がいい。状態がいい時はボールが打者の手元でもうひと伸びする。1イニングのリリーフ登板で打者が手も足も出なかった場面を見たこともあります」
ヤクルトOBはこんな見方をする。
「長く選手の面倒を見る傾向があったヤクルトとしては、13年ドラフト1位で、しかも在籍3年半の投手を放出することはドラスチックな決断です。しかも、杉浦はケガでリハビリ中であり、新婚で奥さんが妊娠を発表したばかり。最下位低迷という緊急事態であるとはいっても、杉浦の放出にナインは仰天。『これは対岸の火事ではない』と危機感を抱いていると聞きました。チームの雰囲気を引き締める意味でも、プラスに働くかもしれません」
杉浦は復活を期して今後もリハビリを継続、屋宜は入団早々からフル回転となりそうだ。