10球団を呼びつけた面談目的は行きたくないところの淘汰

公開日: 更新日:

「清宮側が面談を行った意図は球団の『選別』でしょう。ドラフトはくじ引きだから、行きたくない球団が交渉権を手にする可能性もある。清宮側としては育成体制が後れを取っている球団は極力避けたい。だから、面談の対応にあえて差をつけたのではないか。ストレートに指名拒否をすれば波紋が生じるし、こちらの意図を“忖度”してほしいということでしょう」(パ球団スカウト)

■「4球団くらい」

 さらに清宮は「夢はメジャーで活躍すること」と言っている。近い関係者によれば、早ければプロで5~6年プレーして、メジャー挑戦したい気持ちを抱いているらしい。

 球団が面談の際に清宮家から「ポスティングの確約」を要求されたという話は聞こえてこない。だが、清宮は夢を実現させるために遠回りは避けたい。各球団はもちろん、その考えを把握しているだけに、スカウト側から数年後のポスティング容認を伝えたところも中にはあるという。

「最大で8球団程度の競合になるという声はあるが、面談の反応、ポスティング容認の問題……そうした事情を踏まえれば、1位指名は4~5球団にとどまる可能性も十分にある。中日の森監督は面談が終了した10月中旬、名古屋のテレビ番組で『清宮の1位は4球団くらいだろう』と話しています」

 とは、前出のスカウト。当初は11球団ともいわれた指名が「4球団」まで“淘汰”されたとすれば、プロを呼びつけた甲斐があったというものか。

(つづく)

【連載】早実・清宮幸太郎の正体

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”