弟子の暴行事件で土俵際 貴乃花親方は告発状取り下げ窮地

公開日: 更新日:

 貴公俊の暴行事件発覚後、一部メディアや世間からは、「あの貴乃花部屋ですら暴力があるのだから、角界の現状は深刻だ」と現執行部の責任を追及する声も上がった。

 しかし、これは明らかな筋違いだ。現執行部のもとで、次々と不祥事が起きたのは事実。問題は山積しているものの、今回、事件を起こしたのは暴力追放を目指す執行部の取り組みをシカトした貴乃花部屋。「貴乃花部屋ですら暴力がある」のではなく、暴力追放の研修会を受けなかった貴乃花部屋が暴力事件を起こしたのだ。

 貴公俊は殴っただけでは飽き足らず、血だらけの付け人に「部屋に戻ったら覚えてろよ」とスゴんだともいう。

 貴乃花部屋の現状を如実に物語っているし、弟子たちに「影響があってもおかしくない」という貴乃花親方の発言はもっともなのだ。

 さて、貴乃花親方が自身のいたらなさを本当に自覚しているかどうかはともかく、弟子ともどもすぐさま危機管理委員会の聴取に応じ、役員室にも常駐するようになったいま、弟子へのプレッシャーとなる協会への最大の反旗が内閣府に提出した告発状だ。そこには日馬富士暴行事件における協会の対応に問題があるとか、自身の理事解任が不当などと記されている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末