DeNAを完封も…ロッテ4番が“つなぎ役”角中では苦戦は必至

公開日: 更新日:

 これで9戦連続安打だ。

 ロッテは、中村の適時打とドミンゲス、鈴木のソロ弾で挙げた3点を石川―松永―内のリレーで守りきりDeNAに完封勝ち。先発石川はチームトップタイの7勝目を手にした。

 この試合、「らしさ」を見せたのは4番の角中だ。今季はオープン戦で胸椎を圧迫骨折し、開幕は二軍スタート。5月11日の西武戦からスタメンに名を連ねるとヒットを量産。交流戦に入っても好調は持続し、7日の中日戦(ナゴヤドーム)では4安打4打点の固め打ち。この日も打点こそなかったが、3安打の猛打賞。連続試合安打は「9」となった。

■チャンスをつくるタイプ

 2012、16年の首位打者でヒットを打つ技術は折り紙つき。今は規定打席に達していないが、打率.337、2本塁打、21打点の成績だ。

 角中自身は「4番打者というよりも、打線の中のひとりという感じ」と、自分の役目はわかっている。

 あるOBが言う。

「角中の出塁率は現在.387。打率が.269(リーグ14位)と不振だった昨年でも.375(同4位)と高い数字を残した。毎年本塁打は2ケタに届かず、打点も60前後。選球眼もいいので、ポイントゲッターというよりチャンスをつくるタイプです。井口監督も『角中が戻ってきて打線がつながるようになった』と言ってますが、そういう打者を4番に起用しなければならないのは、つらいところでしょう」

 現在ロッテの最多本塁打は井上とドミンゲスの7本。総本塁打29本はリーグ最少だ。最下位に終わった昨季のチーム打率.233、95本塁打、479得点はいずれもリーグワースト。つなぎ役が4番では今年もロッテは苦しい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」