不可解な判定に非難の声も サッカーに「VAR」必要なのか

公開日: 更新日:

 翌26日のナイジェリア―アルゼンチン戦でも不可解な判定があった。

 後半10分、ナイジェリアのクロスにアルゼンチンのDFロホがヘディングをした際、ボールが明らかに腕に当たった。VARの映像でもハッキリと捉えていたが、主審は「故意のハンドではない」とジャッジしたのだ。ナイジェリアのMFミケルは試合後、なぜハンドではないのかと主審に詰め寄り、「審判は腕に当たったことは『イエス』と答えたが、『なぜPKでないのか』という問いには『分からない』と言った」と明かした。

 さらには試合中に流血していたアルゼンチンDFマスケラーノもそのままプレーさせた。ルール上、ピッチを出て、止血しなければいけないのにもかかわらずだ。

 25日のスペイン―モロッコ戦でも、スペイン有利と思わせる判定があった。

「VARが導入されても、審判はこれを無視することができ、結果的には審判の判断に委ねられる。審判は、一方のチームに厳しいジャッジを下した後、もう一方のチームにいわゆる『お返し』をするなどして、試合の中でバランスを取ることもあります」

 とは、前出の平野氏。

 公平性を期すために導入しながら、バランスにも配慮することでより不可解さが際立っているとしたら皮肉だ。人気国を勝たせるために、VARを悪用しているのではないか、との声が出るのも仕方がない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット