促成横綱の末路…10度目休場の稀勢の里に再燃する引退問題
「8場所連続休場の後で、進退をかけて臨んだ先場所は10勝5敗といっても、半分くらいは危ない白星。横綱相撲に程遠い内容でした。今場所は左肩の故障が癒えたのか、得意の左でばかり攻めようとして全部裏目に出ている。今はどこにも活路を見いだせない。白鵬や鶴竜は横綱の重圧に苦しむ稀勢の里を見てニンマリしているんじゃないですか。こうなったら、せめて負けてもいいから休場せず、最後まで土俵に上がって欲しかった」
とはいえ、4連敗の後の休場、再び引退問題が再燃するのは必至だ。
好角家の菅野宏三氏(ビジネス評論家)も、不甲斐ない稀勢の里を見て「もう日本人横綱にこだわる時代ではありません」と言ってこう続ける。
「相撲は国技といわれているので、ファンの中にはモンゴル人横綱をおもしろくないと思っている人もいるでしょう。でも、日本人力士がだらしない近年、土俵を守ってきたのは朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜といったモンゴル人横綱です。これからは国技なんて言ってる場合でない。安倍政権は今、外国人労働者拡大を急いでいる。相撲協会も1部屋1人という外国人枠を撤廃し、門戸を広げるだけでなく、親方や引退した力士を世界に派遣し、強い力士を育てればいいのです。それが相撲の普及や力士のセカンドキャリアにつながる。いつまでも国技とか日本人横綱なんてちっぽけなことを言ってたら、大相撲の将来なんて知れてますよ」