イチローの偉大な記録を見直して浮かんだ新たな「数字」
04年の「2死、得点圏」状況下での打率は.472(53打数25安打23打点)で戦後6位。21世紀なら最高打率を誇る(50打数以上)。
ここぞのチャンスで打つ集中力は、09年第2回WBCでも見事に再現された。あの興奮の一打は記憶に新しい。決勝戦の十回表2死二、三塁から放った2点タイムリーの決勝打で韓国を破り、連覇を達成した。
余談だが、オリックス時代の日本シリーズの珍記録を紹介する。九回ないし延長回の土壇場における本塁打は試合を左右する。日本シリーズ全69大会でこういった本塁打は85本。しかし、左打者が左投手から放った一発はイチローの1本しかない。仰木オリックスがメークドラマの長嶋巨人を下した96年第1戦、十回表、2死無走者で河野博文からの決勝ソロがそれである。
来年3月20、21日東京ドームでの開幕アスレチックス戦に勇姿を披露するはずだ。ここぞの場面で、ド派手な活躍を見たいものだ。