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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

福岡国際マラソンで設楽vs川内 実現の裏に日本陸連の思惑

公開日: 更新日:

 第72回を迎える福岡国際マラソンは、金栗四三が金栗賞マラソンとして熊本で始めたもの。そもそも、日本陸連はトラック&フィールドを主導し、国内のロードレースはほとんど金栗が主宰した旧全国マラソン連盟が組織してきた。オリンピックや瀬古ブームになると、陸連は福岡国際を根城にしゃしゃり出てきた。その陸連の古城を“市民の星”が制するか。ことはそれだけではない。

■後出しじゃんけん

 さる13日、日本陸連は“ランリンク”なる新規プロジェクトを発表。要は市民マラソンの隆盛を見て、全国のロードレースを傘下に収め、公認記録のお墨付きと引き換えに新たな財源にしようというもくろみだ。

「陸連だけでなく、スポーツ界全体で国民のウエルネス(健康)を考えることが求められている」

 尾縣貢専務理事はそう胸を張るが、5時間前後で好きで走っている市民ランナーにそんなお墨付きがいるか? ここまで草の根で走ってきたランナーや大会関係者を無視した後だしジャンケン……。発表の席で来賓の鈴木大地・スポーツ庁長官が珍しく核心を突いた。

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