高校ラグビー決勝戦で話題に 各地の「桐蔭」の由来は?

公開日: 更新日:

「鳳凰と桐」の故事は中国の発祥。桐は日本でも平安時代から天皇の衣類や調度品に使われるなど格式ある紋で、政府の紋章や多くの大学の校章に使われている。

 特に有名なのが筑波大学。桐紋は東京高等師範学校時代に制定され、教育・研究界に優れた人材を輩出した同校にちなみ、桐を校章や校名に使う中学・高校は多い。

 さて、実はもう1校「桐蔭」という学校があるのをご存じか。その名も「和歌山県立桐蔭高校」。創立は1948年と、64年の桐蔭学園、83年の大阪桐蔭より古い。前身の和歌山中学校時代を含めれば140年の歴史があり、スポーツでも夏の甲子園に第1回大会から出場し、第7、8回大会では連続優勝も果たした古豪だ。

 同校の宇野健二教頭によれば、48年、新制高校発足に伴い和歌山市内の高校の“校名会議”が開かれた際、陽・林・星など自然をモチーフにした2文字の校名が幾つか提示されたのを、各校長が順に選択。最後に残った「桐蔭」を選んだのが、同校の初代校長だったという。同市内の向陽高校や星林高校もこの時に決まったそうだ。

「意味は、ずっと中国の漢詩がもとということになっていたのですが、調べたらどうも違う。正確なことは初代校長から伝え聞いていないのです」

 校名に歴史ありだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”