OP戦できっちり結果 広島小園ますます高まる開幕一軍期待
マツダを縦横無尽に駆け回った。
昨5日、巨人とのオープン戦に途中出場したドラフト1位ルーキーの小園海斗(18=報徳学園)。本拠地初実戦となったが、四回から遊撃の守備に就くと、坂本勇の打ったゴロを軽快にさばき、第2打席では捕手前に転がるボテボテの当たりを俊足で内野安打にした。
ここまでオープン戦4試合すべてで安打を記録。守備も一軍レベルと遜色ないその姿に「開幕一軍」の期待は大きくなる一方だが、広島は「高卒ルーキーはファームで育成」という球団方針が強く、その壁は他球団と比べて高い。緒方監督も「(一軍帯同は)ある程度の時期まで」と慎重な姿勢を崩していない。
実際、平成の球団史で開幕一軍を果たした高卒新人野手は1人もいない。しかも、チームには6年連続ゴールデングラブ賞の菊池涼介、568試合連続フルイニング出場中の田中広輔という絶対的な二遊間が君臨。その二遊間には上本や曽根らも控えており、ベンチ入りすら簡単ではない。それでも小園は「開幕一軍」への強い意志を持ち、広島の高卒新人野手で27年ぶり一軍キャンプを完走。2月末には一軍寮への引っ越しも果たした。