JOC後任会長の最有力 山下泰裕氏の評判と“先祖返り”懸念
18年もの長期政権のウラ側
19日、岸記念体育会館(渋谷区)で日本オリンピック委員会(JOC)理事会が開かれ、東京五輪招致に絡む買収疑惑でフランス司法当局の捜査対象になっている竹田恒和JOC会長(71)が退任を表明。「次代を担う若いリーダーに託し、日本の新しい時代を切り開いてもらうことが最もふさわしい」と語った。
■18年もり長期政権のウラ側
約2時間に及んだ会議終盤、竹田会長が進退を口にすると、慰留の声が続出。黒川光隆監事は「75歳ごろまでは十分にやっていける年齢。報道が先行して(辞任が)既定路線になっていたが、誰がそういう情報を流しているのか」と言えば、小谷実可子理事は「名誉会長という形など、人脈や経験を生かしていただくことが(東京五輪の)成功に不可欠」と涙ぐんだ。
2001年に会長の椅子に座って18年という異例の長期政権だった。
父の恒徳氏も元JOC委員長だった竹田氏は英語とドイツ語が堪能で、馬術選手として五輪2大会に出場したオリンピアンだが、それだけでは会長の座は維持できない。