伊調馨 海外復帰戦準決敗退で露呈した“崖っぷち”の中量級
伊調がマットを離れている間、アジア各国は若手の底上げに成功。女子57キロ級は昨年の世界選手権(ブダペスト)で栄寧寧(21=中国)が優勝。今回、伊調を破ったチョンとともに同階級を牽引している。
栄、チョンとも技を繰り出すまでのスピードを武器に、これまで国際大会では世界のトップ選手をマットに沈めてきた。この2人に比べ、伊調、川井とも技を繰り出すスピードで劣る上、相手の素早い展開への防御にも隙がある。実際、伊調はチョンの低くて鋭いタックルになす術がなかった。
日本のお家芸が危うくなってきた。