久保建英A代表デビュー戦での「○と×」 釜本邦茂氏が分析

公開日: 更新日:

「正確な判断を素早くこなせる。これが久保の最大の持ち味です」とは評論家の鈴木良平氏(ドイツサッカー連盟公認S級ライセンス保持者)だ。

「常に周囲の状況を把握しながら、局面に応じて<最も効果的なプレー>を瞬時に選択。それをきっちりとこなせるだけの技術もある。シュート前のシーンだが、トラップした際に<相手DFの足の届かないところ>にボールを置き、DF2人の間を割って入ってシュートに持ち込むタイミングも秀逸だった」

■決定力とフィジカル

 数年来、FC東京の取材を丹念に進めている元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏は「何よりも久保の凄いところは味方の動きも敵の動きも空いているスペースも“ほぼ同時に”把握できるところです」と前置きしながらこう続ける。

「J名古屋の風間監督から川崎監督時代に聞いた話がある。『日本人選手はパス出しが好き。どうしてもボールを持つと、味方や空いているスペースを探しながらドリブルしてしまう。しかし、それでは効果的なプレーはできない。相手の動きも把握する必要がある』と話してくれた。久保は風間監督の言うところの<味方もスペースも相手の動き>までも俯瞰的に見られるということです。今後どこまで成長してくれるのか、期待しながら注視していきたいと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”