著者のコラム一覧
佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

バルサ戦よりシティ戦を選んだのは名将ペップがいたから

公開日: 更新日:

絵になる漢の魔力に釘づけにされた

 ヨコハマ・マッチを選んだ筆者には、注目したいポイントがあった。それは、名将の姿だ。

 試合内容はDAZNで何度でも再生可能だし、細かいスタッツを流してくれるメディアだってたくさんある。しかしトップ・オブ・トップのクラブやスター選手の立ち居振る舞いは、リアルな現場でしか感じ難いものだから。特に監督のそれには興味があったのだ。

 プレシーズンにもかかわらず、既に満身創痍感を漂わせていたシティ指揮官のジョゼップ・グアルディオラ(以下ペップ)。試合前日の公式会見での表情から、心身ともに疲労困憊なことを感じ取った。主力選手の各国代表活動参加にともなった合流遅れに加え、このアジアツアーには特有の蒸し暑さも付きまとう。納得うえ、ではあるのだが。

 しかし、彼は実に“絵になる漢(オトコ)”だった。

 前日練習、試合と現場で注視したが、彼から発信されるモノすべてが同じ空間に居合わせる人間達を釘付けにしてしまう魔力を持ち合わせている。

 試合中のベンチサイドでの一挙手一投足、選手たちのプレーに対する感情を表現する姿は、まさに芸術そのものだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド