1番得した球団は? 安倍昌彦氏に聞く19年ドラフト3つの謎

公開日: 更新日:

 今年のドラフトは、ほとんどの球団がうまくいったと思いますが、中でもヤクルトはトップクラスでしょう。

 チーム防御率が12球団ワーストの4・78という事情もあり、2位吉田(日体大)、3位杉山(創価大)、4位大西(大商大)の大卒3投手を指名。吉田は平均145キロ前後でチェンジアップ、フォークと打者のタイミングを外せる球種もある。いわゆる「賢い」投手で、先発、中継ぎどちらでもこなせます。杉山はまだ伸びしろがあり、大西は実戦力が素晴らしく、狙ったポイントに投げられる精度、技術が高い。弱点克服という明確な意図が見えた指名です。

【3】楽天は佐々木(大船渡)を外して小深田(大阪ガス)1位って地味ですよね?

 たしかに、一瞬えっと思いました(笑い)。昨年の阪神が藤原、辰己を外し、近本(大阪ガス)を外れ外れで1位指名。2位、3位で取れる選手じゃないか、という声も出ました。

 今回の楽天の小深田の1位は、そのときと状況が似ていると思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド