松山不在でギャラリー大幅減…国内男子は深刻な“役者不足”
【三井住友VISA太平洋マスターズ】第1日
欧州ツアーを主戦場に転戦して賞金ランク170位と苦戦している宮里優作(39)。今季日本ツアー2戦目の初日に65で回り、朴相賢(36=韓国)、B・ジョーンズ(44=豪州)とともに首位タイに並んだ。
「今年は2万人超えは無理だろうなぁ」と大会関係者が入場者数の少なさに頭を抱えている。
昨年は松山英樹が出場して、初日から3509人と大勢のギャラリーが集まり4日間で2万1285人だった。ところが、松山不在の今年は初日1804人と客の入りが悪い。
「ギャラリーの少なさは一言でいえば強い選手がいないからでしょう」と評論家の菅野徳雄氏がこう言う。
「昔はこの大会を皮切りにダンロップフェニックス、カシオワールドの3連戦をインターナショナルツアーと位置付けて、シーズンが終了した米ツアーからもビッグネームが毎年多く出場した。VISAマスターズでは、セベ・バレステロスやグレッグ・ノーマンが勝っており、世界のトッププロを間近で見られると大変なにぎわいを見せたものです。先月は、日本で初開催の米ツアーZOZO選手権に、高額チケットにもかかわらず、多くのギャラリーが押し寄せた。いい役者がそろえば、誰だって見に行くわけです。ゴルフに無関心ではなく、是が非でも見たいという選手がいるかどうかが入場者数に直結している」