鈴木愛プロは下半身が微動だにしない再現性高いストローク
昨シーズンは、渋野日向子プロとのデッドヒートを制して、鈴木愛プロが2017年シーズン以来、2度目の賞金女王に輝きました。
鈴木プロも渋野プロも、歯切れのいいパッティングが特徴で、パター名手同士の女王対決だったと言ってもいいでしょう。パーオンしたホールでの平均パット数は、鈴木プロが1位なのに対して、渋野プロは2位。すべてのパット数の単純平均では、鈴木プロが2位で、渋野プロは5位です。このわずかな差が明暗を分けたのかもしれません。
パターは300ヤードを飛ばすわけではないので、「アマチュアがプロゴルファーと対等に勝負ができるのはパター戦だけだ」と言う人がいます。それは大きな誤解です。プロとアマではパターのストロークの再現性がまるで違うのです。
女子プロの中でも、最も再現性に優れたストロークをする鈴木プロのパッティングを見てみましょう。
まず、下半身がどっしりとして、ストローク中に、まったく動いていません。そして、アドレスでの前傾姿勢も崩れません。「そんなのは当然だよ」と言われそうですが、試しにシャドースイングでもいいですから、前傾姿勢を保ったまま、手首を使わないショルダーストロークのパッティングをしてみてください。ストロークにつられて下半身も動いているはずです。