大相撲無観客で懸賞金争奪戦が激化 1600本→1000本まで減

公開日: 更新日:

 誰がターゲットになるのか。

 当初、約1600本の懸賞が集まっていた8日初日の大相撲3月場所(大阪)。1日の理事会で無観客開催が決定するや、懸賞を取り下げるスポンサーが続出し、現在は1000本程度に減ってしまった。

■タニマチの嘆き

 懸賞を出す企業の思惑はさまざまだが、あるタニマチ筋は「おおまかに2つに分かれる」と、こう続ける。

「1つは自社の宣伝と割り切っているもの。もう1つは純粋に力士を応援しているものです。前者はあくまで企業や商品名をアピールしたいので、『結びの一番指定』など注目度の高い取組に懸けることが多い。人気があって番付上位ならなおさら。今回なら貴景勝や、大関とりのかかる朝乃山あたりの取組が対象です」

 後者は本当の意味でのタニマチだ。

「社長と仲がいい力士とか、企業にとって『おらが町の力士』とか……。応援する力士へのご褒美として懸賞を出しているので、無観客だろうが何だろうが関係ない。自社CMに出演する力士に懸賞を出すのも、どちらかといえばこっちのケース。取り下げを申し出たスポンサーの大半は宣伝目的の企業でしょう」(前出のタニマチ筋)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情