大相撲無観客で懸賞金争奪戦が激化 1600本→1000本まで減
誰がターゲットになるのか。
当初、約1600本の懸賞が集まっていた8日初日の大相撲3月場所(大阪)。1日の理事会で無観客開催が決定するや、懸賞を取り下げるスポンサーが続出し、現在は1000本程度に減ってしまった。
■タニマチの嘆き
懸賞を出す企業の思惑はさまざまだが、あるタニマチ筋は「おおまかに2つに分かれる」と、こう続ける。
「1つは自社の宣伝と割り切っているもの。もう1つは純粋に力士を応援しているものです。前者はあくまで企業や商品名をアピールしたいので、『結びの一番指定』など注目度の高い取組に懸けることが多い。人気があって番付上位ならなおさら。今回なら貴景勝や、大関とりのかかる朝乃山あたりの取組が対象です」
後者は本当の意味でのタニマチだ。
「社長と仲がいい力士とか、企業にとって『おらが町の力士』とか……。応援する力士へのご褒美として懸賞を出しているので、無観客だろうが何だろうが関係ない。自社CMに出演する力士に懸賞を出すのも、どちらかといえばこっちのケース。取り下げを申し出たスポンサーの大半は宣伝目的の企業でしょう」(前出のタニマチ筋)