プロ野球6月開幕に選手から反対なし 米と彼我の差はなぜか

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■余計なことを言うな

 プロ野球には“ケンカの種”がないというのだが、そもそも日本人は自己主張が苦手だといわれる。そのうえプロ野球界には上下関係が絶対的な体育会気質の中で育った選手が多い。年俸に関しても代理人交渉はしばらくの間、認められなかったし、現在も完全に定着したとは言い難い。代理人のついている選手を他球団に厄介払いした球団も中にはあった。契約更改でも選手側は球団側に有利な条件をのまされるケースが圧倒的で、国内外のメディアから「奴隷契約」と揶揄されたこともある。

「そもそも日本には、スポーツ選手は、スポーツだけやっていればいいという風潮がある。政治に関して発信すると、余計なことを言うなと袋叩きにされることすらありますから。幼いころから体育会的な上下関係の中で育っているだけに、球団や監督の決めること、言うことは絶対。おかしいと思っても、それを表現したり、うまく発信する方法が分からないのかもしれません」とは前出の鈴村氏だ。

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