大リーグ機構がメジャーリーガーに“唾吐き禁止”の無理難題
7月上旬開幕を目指す米大リーグ機構が、選手会に提示した67ページに及ぶ新型コロナウイルス対策はかなり具体的で細かい内容だった。
米スポーツ専門サイトの「アスレチック」を含む複数のメディアが16日に伝えたもの。それらによると、ベンチ内の選手はマスク着用、控え選手は観客席待機。ハイタッチやグータッチ、かみたばこ、ヒマワリの種を食べて吐き出す行為、唾吐き、試合後のシャワーなどが禁止されているうえ、ブルペンの投手は自分専用のボールを投げるなんて項目まである。遠征先ではタクシーの利用や外出まで制限される。マニュアルは医療関係者の助言をもとに作られたらしいが、ほとんどが非現実的ではないか。
「中でも唾吐きやポイ捨ては米国の文化みたいなものですから」と、さる特派員のひとりがこう続ける。
「メジャーの球場はとにかく汚い。試合後のベンチ内は選手が吐き出した唾でベチョベチョ、ヒマワリの種どころかお菓子の紙クズや紙コップがそこかしこに散乱しています。外野の芝生もよく見るとゴミだらけ。ある日本人選手は栄養ドリンクの空き瓶が転がっているのを見つけて仰天してましたから」