1993年「伝説のバックホーム」を後押しした野村監督の言葉
と言っていました。
僕は自分の勘に賭けました。ベンチで采配を振っていた野村監督も、同様に僕の判断に賭けたんでしょうね。最初の「下がれ」のサインを無視したあとは、それ以上の指示は出なかった。その結果が、あのバックホームです。この試合はヤクルトがそのまま1点を守り抜き勝利。第7戦では広沢さんの初回の3ランが決勝点となり、ヤクルトは15年ぶりの日本一に輝きました。
前年の92年は同じく西武相手の日本シリーズで僕が守備の判断を誤り、シリーズ敗退につながってしまった。その1年後に今度は守備でチームを救うとなれば、何かしらのドラマ性を見いだす人もいるでしょう。
でも、僕は「前年のミスを取り返そう」とか、そんなことはちっとも思ってなかったんですよね。僕にとって、日本シリーズはオマケ、お祭りなんです。あくまでペナントレースが本番で、日本シリーズはそのご褒美。「日本シリーズは緊張する」という選手は多いけど、優勝争い真っただ中のシーズン終盤の方がよほど緊張しました。
■日本シリーズ首位打者