阿炎は“夜の店”に出入り…「今場所再出場なし」の自業自得
「情状酌量の余地はない。世の中がどんな状況か、子供じゃないんだからわかるだろ」
芝田山広報部長(元横綱大乃国)が激怒し、嘆くのも無理はない。
不要不急かつ無断の外食が発覚し、25日から休場中の阿炎(26)。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)は何の因果か、25日に中継の解説だったこともあり、「数人のお客さまと会食に行ったため、大事を取って今日から休場させます」と弟子の不始末を釈明したが、昨26日になって「会食」とされていた外出先が、「接待を伴う夜の店」だったことが発覚したのだ。
しかも、場所前にも同様の「夜の店」に出入りし、いずれも別の部屋の幕下力士を伴っていたというから、相撲協会もカンカンである。
「接待を伴う、いわゆる『夜の店』に行った。キャバクラなのかラウンジなのかはわからない。再出場? (2人の)師匠も『今場所は出場させない』と言っている。場所中の処分はないが、場所後の理事会で議題に上がる事案です」(芝田山広報部長)
ちなみに阿炎は25日に37・6度の発熱があり、抗原検査を受けて陰性だったものの、現在は協会一丸となって感染防止に努めている時期だ。7月場所開催にあたって、32ページに及ぶ「新型コロナの感染症対策ガイドライン」を作成。観客も1日の上限を2500人前後にし、報道陣も力士、親方への直接取材を禁止する徹底ぶりだ。仮に阿炎が感染していれば、そうした苦労もすべて水の泡になっていただろう。