朝乃山の実力証明に重要な横綱戦…白鵬・鶴竜の出場は?

公開日: 更新日:

 大関朝乃山(26)が9月場所(13日初日)に向けて燃えている。

 新大関として臨んだ先場所は12勝3敗。まあまあの成績だが、そこは優勝を逃した無念だろう。「先場所の屈辱を晴らす」と、稽古に汗を流している。

 そんな朝乃山に期待されているのは次代の横綱。昇進条件は「2場所連続優勝か、それに準ずる成績」だ。連続Vなら文句なしだが、2場所中のどちらかが優勝次点、あるいは優勝同点だと内容が加味されることになる。

 貴乃花は1993年に優勝→優勝同点という成績ながら、相撲内容が評価されず、昇進できなかった経験がある。他にも武蔵丸や若乃花も同様に一度は昇進を蹴られている。

 そこで朝乃山にとって重要になるのが横綱戦だ。彼らを倒すことは、何よりも実力の証明になる。たとえ2場所中、1場所が優勝同点や優勝次点であっても、横綱を真っ向から粉砕すれば、理事会や横綱審議委員会から「まだ昇進は早い」と言われることはないだろう。

 問題は、その横綱と対戦する機会がめっきり減ったことだ。なにせ白鵬鶴竜の両横綱はともに35歳。ケガも多く、ちょっと負けたらすぐに休場していなくなってしまう。先場所も鶴竜は初日に腰砕けで負けると、2日目から休場。白鵬は初日から10連勝も、11、12日目に連敗すると、ケガを理由にトンズラだ。

 いくら朝乃山が腕をぶしていようと、相手が土俵にいなければ意味はない。そこは腐っても横綱。「星数は十分だけど、横綱と戦ってないから」なんてケチをつけられたらたまらない。

 両横綱には、這ってでも土俵に出てきてもらいたいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  4. 4

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  5. 5

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  1. 6

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  2. 7

    大阪万博メディアデー参加で分かった…目立つ未完成パビリオン、職人は「えらいこっちゃ」と大慌て

  3. 8

    容姿優先、女子アナ上納、セクハラ蔓延…フジテレビはメディアではなく、まるでキャバクラ状態だった

  4. 9

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  5. 10

    エンゼルス菊池雄星を悩ませる「大谷の呪い」…地元も母校も同じで現地ファンの期待のしかかる