太平洋クラブ初の試み 3密回避で“歩きのスループレー”導入
もちろんスループレーに特化させることで、クラブハウスでの密集を減らすことにもつながる。
■全面改修したクラブハウス
太平洋Cになってクラブハウスを全面改修。新たにスターターズハウスを設置し、トッププロが練習場で弾道データを調べる「トラックマン」を完備。そこでプレー前後のスイングをチェックできるほか、ゴルフ場利用者なら無料でシミュレーションゲームもできる。密を避けながらも、ただプレーするだけで終わりではなく、さまざまな楽しみ方を提案する。
また故・井上誠一氏の弟子にあたる嶋村唯史氏がコース改修を手掛け、ティーイングエリアからコースを正対できるようにし、バンカー位置を補正した。さらに余計な舗装は撤去し、全てのホールでフェアウエーラインを整えるなど、ダイナミックさを感じられるコースになった。
「グランドオープン直後の4月7日に発令された緊急事態宣言の影響に加え、4、5月は東京から他県への移動自粛もあり、一気に来場者が減りました。しかし6月からは会員を中心に徐々にリピーターが増えていき、月平均約3500人の来場です」(前出の西島さん)