巨人のドラフトとFA補強にソフトBの壁 争奪戦ガチンコ必至
巨人が来月26日に迫ったドラフト1位の筆頭候補に挙げている近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)の評価がうなぎ上りだ。
先月終わり、巨人の大塚球団副代表が「1位は即戦力の野手。外れたら投手。昨年、一昨年と高校生中心だったので今年は投手も即戦力。うちに今足りないのは投手と外野手。特にパワーヒッターが足りない」と明かした。
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この条件に合うのは、187センチ、94キロ、右投げ左打ちの長距離砲である佐藤だ。現在は三塁だが、外野もできる。俊足、強肩で「糸井2世」や「柳田2世」と呼ばれる。巨人は佐藤と近日中に面談を行う。
現段階で巨人の他に1位指名の可能性があるのは、地元・阪神、オリックス、西武、日本ハム、中日だが、ここにきて巨人に匹敵するほど熱心な球団が出てきたという。3年連続日本一ながら、野手陣が過渡期を迎えているソフトバンクだ。球界関係者がこう言う。
「今季レギュラーが固定できない二塁、今宮が左ふくらはぎを痛めて離脱中の遊撃、すでに37歳の松田が守る三塁……ソフトバンクの補強ポイントは内野全般です。中堅の31歳・柳田の後釜候補も探しているだけに、三塁も外野もできる佐藤に白羽の矢を立てたと聞きました。とにかく熱量が凄い。13日の関西学院大戦には、永井編成育成本部長ら4人のスカウトが集結しましたからね」
巨人が佐藤指名をほのめかしたのは、ライバル球団を減らすためとみられる。そんな思惑とは裏腹に、各球団の佐藤に対する評価は上がっており、抽選で引き当てる確率がどんどん下がっているのだから皮肉なものだ。