入居マンションからは四国より大きいエリー湖を一望できた
クリーブランドでの入団会見が終わると、マーク・シャパイロGM(現ブルージェイズ球団社長)とエリック・ウェッジ監督ら数人と食事に行きました。
場所はクリーブランド郊外にある和食店。てんぷらやカリフォルニアロールなど、いかにもアメリカの日本食というお店でしたが、いかんせん日本人が少ない町です。球団も僕のためにわざわざ日本食の食べられる場所を用意してくれたのだと感謝しました。
そこでシャパイロGMからは「わからないことがあったら、何でも聞いてくれ」と言われました。メジャーは中南米を中心に海外出身者が多く、文化やマナーなどの違いも顕著です。だからこそ球団のサポートも充実しています。
■球団の専門スタッフと物件巡り
単身赴任の僕が住居を決めるときも、球団のお世話になりました。インディアンスに限らず、メジャーは選手の住まいを手配するディレクターが専門スタッフとして勤務しているのです。
最初に案内された物件はエリー湖の湖畔にあるマンションでした。もともと倉庫だった建物を改装したマンションだったらしく、NBAキャバリアーズのスター選手だったレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)が若い頃に住んでいたそうです。しかも、案内された部屋の番号は524。僕の誕生日が5月24日ですから、偶然なのか、あるいは球団がその部屋番号の物件をわざわざ探してくれたのか……。その後もいくつか物件を回りましたが、一番インパクトのあったこのマンションに決めました。